WISMAのソリューション
クライアント
車の部品製造・スタンピングメーカー(日本企業)
製品スペックと環境
材質 | SECE |
---|---|
板厚 | 1.6mm |
プレス | NS2-3000(2) トランスファー |
SPM | 35 |
工程数 | 14 |
課題
絞り頭部のコーナーRをゼロに近い形でのプレス加工ができず、クライアントより相談を受けた。
(仕様内容)
頭部の内R0、外R0.5以内。内径精度+/-0.0075
胴体部内径公差+/-0.05
頭部&胴体部との同芯度0.05
対策と効果
通常、絞り部は内角・外角ともRがつく(*)。適正な絞りボリュームを捜し、板厚方向に成形してR0&内径精度をクリア。ボリューム調整には、絞り加工のHigh Skillが必要。プレス加工の高いレベルの成形加工へのサポートをクライアントに提示し、課題解決になった。また、類似する問題の解決にもつながった。
(*)絞り部はどうしても内外ともにRがついてしまうが、この方法を用いればRがつかなく絞れる。
クライアント
家電の精密エア用ジョイントの製造(マレーシア)
製品スペックと環境
商品名 | 精密エア用ジョイント |
---|---|
材質 | SPCEN |
板厚 | 1.6mm |
プレス | 200トンプログレ |
現状と課題
高精度品を製造するには、プレス加工では限界があった。特に研磨加工は別工程で行っていた。
*これまでの工法:パイプ切断⇒口広げ加工&端面切削⇒研磨加工と、何機種も必要だった。
その結果、製造コストが高くなっていた。また、全体の生産性も悪く、改善の必要があった。
さらに、材料異方性が大きく影響していて、精度のムラが発生していた。
対策と効果
コイル材を使用して、要求製品公差をプレス加工技術にてすべてクリアした。
- 金型の材料にセラミックを使用し、型と製品にキズがつきにくくした。
- プレスの一工程にしごき加工を組み込み、精度への対応を行った。
- 材料異方性による精度変化をクリアした。
その結果、全プレス加工化により、生産性が30倍になり、コストが40%削減できた。